「学童保育士」は一般社団法人 日本学童保育士協会が認定する民間資格です。
日本では学童保育(放課後児童クラブ)で働くための公的な資格として
「放課後児童支援員」がありますが、
それだけではカバーしきれない高度な専門性や、
現場リーダーとしての実践力を証明するために作られたのがこの資格です。
当協会では、A級・B級・基礎という3種類の「学童保育士」資格を発行しています。
詳細はパンフレットをご覧ください。
資格取得を希望される方は、メールもしくは電話でお問い合わせください。
学童保育士養成カリキュラム A級
指導員としての「哲学」を深め、理論的に実践を裏付ける科目です。
学童保育の固有性: 学校でも家庭でもない「第3の居場所」としての専門的な意義。
子ども観・発達観の深化: 現代の子どもが置かれている状況(放課後の消失、孤独化など)の社会学的分析。
倫理綱領: 子どもの最善の利益を守るためのプロフェッショナルとしての倫理。
日々の保育を振り返り(リフレクション)、質を高めるための科目です。
実践記録の分析: 自分の関わりを客観的に見つめ直し、エビデンスに基づいた支援を組み立てる。
プログラムデザイン: 単発の遊びではなく、1年を通した子どもの育ちを見通した活動計画の立案。
事例研究法: 困難事例に対して、多角的な視点から解決策を導き出すプロセス。
施設長やリーダーとして、組織を動かすための実務です。
スタッフ育成(スーパービジョン): 後輩指導員の悩みを聞き、成長を促すための面談・指導技術。
財務・労務管理: クラブ運営に必要な予算管理や、スタッフの労働環境の整備。
リスクマネジメントの体系化: 事故が起きた後の検証システムや、組織ぐるみの再発防止策。
学童を地域の中に位置づけ、外部とつなぐ役割です。
コミュニティ形成: 保護者会(父母会)の活性化や、地域住民との共生。
関係機関とのソーシャルワーク: 児童相談所や学校、保健所などとの高度な連携実務。
政策と法制度: 最新の児童福祉法や子ども・子育て支援新制度の動向。
など
学童保育士養成カリキュラム B級
基礎研修で学んだ内容を、より専門的な用語と理論で体系化します。
放課後児童健全育成事業の理念: 子どもの「最善の利益」を具体的にどう保障するか。
生活の場としての環境構成: 物理的なレイアウトだけでなく、子ども同士のダイナミクス(人間関係)をどう整えるか。
B級の核心部分です。個々の育ちを集団の中でどう支えるかを学びます。
児童期の心理と行動: ギャングエイジ(仲間意識の芽生え)特有の葛藤と成長の支援。
集団指導の技術: 異年齢集団におけるルールの共有や、子どもたちが主体的に進める「行事」のサポート。
個別支援計画の基礎: 特定の課題(発達の特性、家庭環境など)を持つ子への具体的な支援プロセスの構築。
単なる連絡係ではなく、共に子どもを育てる「パートナー」としての関わりを深めます。
相談援助の基礎技術: 保護者の話を「聴く(傾聴)」技術と、共感的な理解。
保護者会の運営支援: 父母会などの活動を、負担感なく活性化させるためのアドバイス手法。
苦情解決のプロセス: トラブル発生時の初期対応と、組織としての報告・連絡体制。
「気を付ける」レベルから「分析・対策」のレベルへ引き上げます。
ヒヤリハットの活用: 事故の一歩手前の事例を集計し、施設の構造的欠陥や手順のミスを見つけ出す。
緊急時対応シミュレーション: 救急搬送が必要な場面や、災害時の役割分担の明確化。
など
学童保育士養成カリキュラム 基礎
「学童保育とは何か?」という本質を理解し、自分の仕事に誇りを持つための科目です。
学童保育の役割と意義: 放課後の「生活の場」が子どもにとってなぜ必要なのか。
指導員の専門性: 先生でも親でもない「指導員」という独自の役割(遊びの支援者、生活の共働者)について。
子どもの権利条約: 子どもを一人の人間として尊重し、意見を聴く姿勢。
目の前の子どもたちが何を考え、どう成長しているのかを学びます。
学童期の発達特性: 低学年の幼さと、高学年の多感な時期の違い。
遊びの援助: 子どもの「やりたい」を引き出し、遊びが広がるためのさりげないサポート。
基本的な声掛け: 否定的な言葉(「ダメ」など)を避け、肯定的なコミュニケーションを築く方法。
現場に入ってすぐに役立つ、命を守るための知識です。
毎日の安全確認: 施設の遊具や備品の点検ポイント。
ケガへの初期対応: 擦り傷、鼻血、打撲など、日常的なケガの応急処置。
衛生管理: 適切な手洗い指導や、おやつの時間の衛生配慮。
職場の一員として動くための基本ルールです。
連絡・報告・相談(ホウレンソウ): 現場で起きたことを、先輩や同僚に正確に伝える重要性。
日誌と記録の書き方: 何を書くべきか、個人情報の取り扱い(プライバシー保護)はどうするか。
保護者への挨拶とマナー: お迎え時の基本的なコミュニケーションと信頼関係の第一歩。
など